新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する葬儀・法要等についてのお願い
声明・談話・要望書 コロナ情報
この度、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によりお亡くなりになられた方々、ご遺族やご関係の皆様に謹んで哀悼の意を表しますと共に衷心よりお悔やみ申しあげます。
また、ウイルス感染の影響を受けられた皆様や不安を抱えるご親族、昨今の情勢により困難な生活を強いられているすべての方々に心よりお見舞い申しあげます。
そして、最前線で昼夜を問わず取り組まれている医療従事者の皆様に、心からの敬意を表すると共に、二次感染することなく多くのいのちを救うことができますように祈念申しあげております。
さて、当法人の加盟団体である各宗派・団体の関係寺院にお願いがございます。
この度の新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方の通夜・葬儀・告別式等を執り行うにあたっては、国の方針を踏まえ、医療機関や葬祭場の取り決めに従い、感染防止のための衛生対策に尽力してください。その上で、出来る限りご遺族の意向を尊重し、お気持ちに寄り添った対応をするよう配慮いただきたいと思います。
一方で、感染の危険性がある期間に寺院で法要等を執り行う際にも、感染防止に最大限の注意を払うことが寺院の社会的責任です。檀家・門徒・信者の皆様にその取り組みへの理解をうながし、協力をいただくことが、数多のいのちを守ることに繋がります。加盟団体の真言宗豊山派様より「法要時の新型コロナウイルス感染拡大を防止するための指針」が出されていますので、参考にしていただきたいと思います。
また、僧侶や寺族をはじめとした寺院関係者は、日常的な自己管理を徹底し、媒介者とならないように行動してください。ウイルスへの対処法を正しく理解、実行することで、差別や風評被害が広がらないようにも努めてください。
闘病中の皆様の早期治癒と、感染拡大の防止やワクチンの開発によって一日も早く事態が終息し、平静な日常が戻ることを、各寺院においても勤行や法要等で祈るようお願い申しあげます。
令和2年4月7日
公益財団法人全日本仏教会
理事長 釜田隆文
【真言宗豊山派「法要時の新型コロナウイルス感染拡大を防止するための指針」】
【厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(関連業種の方向け)」】